はじめに

 三十数年高校の教師をしながら考えて来たこと、職を離れて考えたことをここに書き記します。こういう場で自分の考えを整理し、一つの区切りを付けようと思うと同時に、教員という立場からものを見るとどのように世界が見えるか、その一例を伝えたいと思います。 一般の方には、教員はどんなことを考えながら仕事をしているのか覗いていただけたら、教員の方には何らかの参考に、これから教員を志す方には教員の世界の一端を知っていただきたい。今現在もしくはこれから子供を学校に送る保護者の方には、教育を違った視点から見ていただくきっかけとなるでしょうか。
 ここに述べることは、あくまである個人の考えであり、特定の学校の運営方針でも特定の団体の考え方でもありません。合計すれば数千人の生徒と関わってきたのですが、ある特定の個人を指すものではありません。個人情報保護の立場からも注意を払って記事を書いています。同時に余計な誤解を避けるため、しばらくは著者匿名をお許しいただきたい。
 また、これは私が目指してきたことであって、必ずしも実践してきたことではありません。こういう方向を向いて歩こうとしてきた、というに過ぎません。
 これは学術論文でもレポートでもありません。論理的な推論なり、統計分析を用いることなく感覚と思いつきで意見を述べている部分がたくさんあります。他の方の発言を引用しても明確に引用元が示されていない場合があります。(そうならないよう心がけますが。)田舎教員が一人で考えたことです。お許しいただきたい。
 もしご意見などありましたらメールにてお願いします。2014年1月